葬儀まで6日間という十分な時間があることは、既成の葬儀パッケージに当てはめるだけではない、オリジナリティ溢れる「自分たちらしい葬儀」を作り上げる絶好のチャンスです。多くの葬儀は2、3日で急いで決めなければならないため、無難な選択に終始しがちですが、6日間あれば、故人の趣味や個性を存分に反映させた演出を練り上げることができます。例えば、故人が音楽を愛していたのであれば、生前に好んでいた楽曲をリストアップし、通夜や告別式のBGMとして流すだけでなく、中日の時間に友人たちに声をかけ、生演奏の練習をしてもらうことも可能かもしれません。また、写真の選定についても、アルバムを隅から隅まで見返し、幼少期から晩年までの歩みを追ったメモリアルムービーを自作したり、葬儀社に高品質な編集を依頼したりする時間が十分にあります。最近では、祭壇の横に「故人の歴史コーナー」を設け、愛用していた帽子や眼鏡、趣味の絵画や陶芸作品、あるいは長年書き溜めた日記などを展示する演出も人気ですが、これも6日間あれば丁寧にレイアウトを考えることができます。さらに、会葬者に配るメッセージカードを、印刷物ではなく家族が一人ひとりに向けて手書きで用意するといった、手間のかかる作業も6日間なら完遂できるかもしれません。故人の好物だったお菓子や飲み物を、会葬御礼の品として特別に取り寄せることも、6日間の猶予があれば可能です。宗教的な儀礼は重んじつつも、その合間にこうした家族ならではの温かいエッセンスを散りばめることで、参列者の心に残る、唯一無二の葬儀となります。また、6日間の待機中に、故人と親しかった友人たちに「お別れの言葉」を書いてもらうよう事前にお願いしておくこともできます。急な依頼では難しいことも、数日の余裕があれば、深い想いのこもった感動的な弔辞を寄せてくれるでしょう。こうした演出を企画するプロセスそのものが、遺族にとっては故人の人生を肯定し、その存在を称える素晴らしい癒やしの時間になります。6日間という空白を、単なる待ち時間にするか、あるいは愛の表現を凝縮させるクリエイティブな時間にするかは、遺族の感性と故人への想い次第です。火葬場の煙となって消えていくその瞬間に、後悔一つなく「最高の見送りができた」と思えるように、6日間という贅沢な時間を存分に使い切りましょう。
6日間の待機を活かした「自分たちらしい葬儀」の演出プラン