葬儀に参列できない場合、弔電や供花を手配することになりますが、その際の手配先(葬儀社やNTTなど)に対する言葉遣いも、実は大切なマナーの一環です。まず、葬儀社に電話をして供花を依頼する際は、「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇様の葬儀に供花をお願いしたいのですが、詳細を伺えますでしょうか」と、クッション言葉を用いて切り出します。自分の名前や連絡先を伝える際は、「〇〇と申します」と名乗り、注文内容については「1段の生花を、名札は『株式会社△△ 代表取締役 □□』でお願いいたします」と、正確かつ丁寧な口調で伝えます。この際、代金の支払いについても「お支払いはどのようにさせていただけばよろしいでしょうか」と、相手のシステムを尊重する尋ね方をします。一方、メールで弔電を申し込む場合は、誤字脱字がないよう細心の注意を払うのはもちろんのこと、件名に「弔電の申し込みについて(氏名)」と内容を明記し、本文の最後には「取り急ぎ、メールにて失礼いたします」といった結びの言葉を添えます。電報の文面を選ぶ際は、オペレーターに「どのような文面が一般的でしょうか」と教えを乞う姿勢(謙譲)を見せることで、より適切なアドバイスを引き出すことができます。また、葬儀の日時や会場の場所を確認する際にも、「伺ってもよろしいでしょうか」ではなく「教えていただけますでしょうか」や「承知いたしました」といった、プロに対しても礼を失しない敬語を使いましょう。さらに、供花が設置された後に葬儀社から連絡があった場合には、「お手数をおかけしました。ありがとうございました」と一言添えるのが、気持ちの良いやり取りです。自分が直接現場に行かないからこそ、仲介してくれる人々に対する敬語や態度は、回り回って故人への弔いの質を高めることになります。乱暴な口調や自分勝手な要求は、故人の名を汚すことにもなりかねません。丁寧な言葉遣いで依頼を行うことは、遠くからでも故人を尊び、遺族をサポートしようとする誠実な意志の証明なのです。
弔電や供花を依頼する際の電話やメールでの敬語マナー