葬儀まで6日間という余裕があるからこそ、かえって「まだ大丈夫」と油断してしまい、直前になって慌ててしまうのが事務手続きや細かな実務です。逝去からの6日間を有効に使い、葬儀後に山積する手続きを少しでも減らすための実務的な立ち回りを知っておく必要があります。まず、最も重要な死亡届の提出と火葬許可証の取得ですが、これは逝去後速やかに行う必要があります。6日後の火葬であっても、予約枠を確保するためには早急な届け出が必要です。次に、年金や保険の手続きですが、年金受給停止の届け出は厚生年金なら10日以内、国民年金なら14日以内と定められています。葬儀までの6日間に、故人の年金証書やマイナンバーカードを確認し、必要書類を揃えておくだけでも、葬儀後の負担は激減します。また、銀行口座の凍結についても考慮が必要です。亡くなったことを銀行が知ると口座は凍結されますが、葬儀費用を故人の預金から支払いたい場合は、遺産分割協議前であっても一定額まで引き出せる「仮払い制度」の利用を検討すべきです。これも、銀行に相談しに行く時間が6日間あれば十分に確保できます。さらに、葬儀当日の香典返しの準備や、参列者の人数予測に基づく会食の数量変更は、3日前や2日前が締め切りとなることが多いです。6日間あれば、故人の年賀状や携帯電話の連絡先を見返し、漏れがないか何度も確認できます。意外と忘れがちなのが、供花の札に書く名前の順序や漢字のチェックです。親戚間のトラブルの多くはこうした些細なミスから始まりますが、6日間あれば親族に確認の電話を入れる余裕があります。また、喪主が当日に着る喪服のサイズ確認やクリーニング、数珠や袱紗の準備、挨拶文の推敲も、6日間のうちの1日を充てて済ませておきましょう。さらに、葬儀後に提出することになる「埋葬許可証」の保管場所や、お墓の管理者に連絡を入れる時期についても、この期間中に確認しておくとスムーズです。実務的なタスクをリスト化し、1日2項目ずつこなしていくことで、6日目には晴れやかな気持ちで故人を送り出す準備が整います。空白の時間を「事務作業の消化期間」と割り切ることで、精神的な余裕を生み出し、葬儀本番では故人との心の交流に集中できるようになります。
6日間の葬儀準備で忘れがちな役所手続きと実務のチェックリスト